焼却炉で廃棄物を燃やす際、ダイオキシンが発生する理由をご存じでしょうか。有害物質が発生する原因や対策を解説しますので、ぜひご参考にしてください。
環境汚染に対して世界全体が厳しい目を向けている昨今の環境問題において、ダイオキシンや窒素酸化物なども環境汚染につながる大きな要因となります。
では、焼却炉を使うとダイオキシンを含む有害物質が発生する理由をご存じでしょうか。実は、廃棄物を燃やす際の温度がダイオキシンの発生原因です。
800℃以内の温度で廃棄物を焼却炉すると、不完全燃焼が起こるためです。
不完全燃焼が起こった場合、ダイオキシンといった有害物質が発生。したがって、焼却温度には注意を払わなければなりません。
焼却炉からダイオキシンを発生させないためには、温度調整の機能が整った焼却炉で廃棄物を処理することです。
なぜなら、ダイオキシンは800℃を下回った環境で廃棄物を焼却すると、発生する有害物質なためです。
ただし、温度が高ければ高いほどいいという訳ではありません。1,000℃以上の温度で廃棄物を燃やすと、窒素酸化物が発生します。
窒素酸化物とはダイオキシンと同様の有害物質で、排ガスに多く含まれています。
したがって、800℃から1,000℃を維持できる焼却炉で廃棄物を処理するのが最善策。
焼却炉から出るダイオキシンの扱いは注意しなければなりません。なぜなら、日本の法律により、ダイオキシンといった焼却炉から発生する有害物質は厳しくルールが決められているためです。
ダイオキシン類対策特別措置法がダイオキシンを排出させない焼却炉設計を義務化。届出の義務やダイオキシンを含む有害物質の定期的な測定、ダイオキシンの排出基準などの項目が細かく決められています。
ダイオキシン類対策特別措置法は、焼却炉の使用が環境汚染につながらないようにするための法律ですので、利用者の方はしっかり意識しながら焼却炉を使ってください。
ダイオキシン類対策特別措置法の他にも、焼却炉の利用者が守らなければならない法律が2つあります。
1つ目は廃棄物の処理及び清掃に関する法律。焼却炉のサイズにかかわらず、焼却炉を製造する業者に対して制定された焼却炉規格に関する内容です。
例えば、空気の循環率や温度測定といった装置の設置義務などが、細かく決められています。
そして、2つ目消防法。大型サイズの焼却炉に向けて作られた法律です。据付面積2㎡以上の炉またはかまどは届出の義務と、設置基準が設けられています。
上記の法律を理解して、焼却炉を正しく使用してください。
「どこで購入しても一緒でしょ」という考えで購入を検討すると高い確率でミスします。購入するには取り扱いのプロにしっかりと相談しましょう。
昨今のエコロジー対策など、焼却炉を設置したい!と考えていても色々とクリアしていかなくていけない課題はいくつかあります。
しっかりと焼却炉に関する知識をもっていないと法律に触れる場合もあり、せっかく購入しても宝の持ち腐れになることもありますので注意が必要です。
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